本年3月に診療放射線学部を卒業した卒業生3名の論文が日本放射線技術学会雑誌に掲載されました。本論文は学部4年次の卒業研究の内容を基に執筆されたものです。
1)原著:「Intravoxel incoherent motion による運動前後の筋肉毛細血管血流量の評価」
日本放射線技術学会雑誌、2018 年 74 巻 9 号 p. 861-868
○五月女 華, 小倉 明夫, 浅井 歩実, 藤生 敦哉
「MRIのIVIMという技術を使用すると体の中の毛細血管血流量を推定することが可能となります。このIVIMを用いて、足の筋肉内の毛細血管血流量を運動前後で測定しました。また、筋肉痛の毛細血管血流量の変化を調べることにより、筋肉痛の原因を推定しました。」
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/74/9/74_2018_JSRT_74.9.861/_article/-char/ja
2)ノート:「三次元MR 収集画像の画像歪の評価法の開発 (体積法)」
日本放射線技術学会雑誌、2018 年 74 巻 9 号 p. 869-875
○藤生 敦哉, 小倉 明夫, 浅井 歩実, 五月女 華, 林 則夫
「MRIでは、最近3次元的に画像を収集し、後でどの方向からでも像を作成することができるようになっています。しかし、画像の歪というものが発生するため、その評価法を開発しました。これは、撮像法の検討に役立ちます。」
本論文(pdf)は、下記リンク先からダウンロードできます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/74/9/74_2018_JSRT_74.9.869/_article/-char/ja
3)臨床技術:「拡散強調画像におけるスライス厚が腫瘤のADC測定に与える影響について」
日本放射線技術学会雑誌、2018 年 74 巻 8 号 p. 805-809
○浅井 歩実, 小倉 明夫, 五月女 華, 藤生 敦哉
「MRIの拡散強調画像のADCという値を用いて、癌腫瘤が悪性か良性かを判断することができます。しかし、このADCは撮像するスライスの厚さに依存することがわかりました。それがどのように変化するのかを調べました。これにより、精度の高いADC値を得るためのスライス厚を提唱しました。」
本論文(pdf)は、下記リンク先からダウンロードできます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/74/8/74_2018_JSRT_74.8.805/_article/-char/ja