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卒業生・修了生へいただいたお祝いメッセージ・学生代表あいさつ

                                                                2020年3月23日

 卒業生・修了生のみなさんへ、お祝いのメッセージをいただいておりますので、学長告示とともにご紹介させていただきます。

また、卒業生・修了生代表のみなさんが卒業式で読み上げる予定であった答辞をご紹介いたします。

【学長告示】

群馬県立県民健康科学大学で学び、本日、卒業あるいは修了の日を迎えた、看護学部77名、診療放射線学部35名、大学院看護学研究科(博士後期課程2名、博士前期課程9名、修士課程2名)計13名、大学院診療放射線学研究科(博士後期課程1名、博士前期課程3名)計4名、看護学教員養成課程14名、総勢143名の皆さんに、大学を代表して心からお祝いを申し上げます。在学中に皆さんを支え、励ましてくださったご家族の方、友人の方、職場の方も、さぞかしお喜びのことと思います。

皆さん一人ひとりにとって、今日の日に至るまでの大学生活を思い返す時、様々な思いが胸に去来することと思います。そして困難な時を乗り越えて来たことを誇りに思ってください。皆さんが手にする学士、修士、博士の学位記や修了証は、本学で学び、あるいは研究し、それが皆さんの血となり肉となったことを公的に示すものです。これらを手に皆さんは社会へと出ていきます。本学で身につけた知識、技能、態度、研究成果は、皆さん一人ひとりが人生の道を切り拓いていく上で大きな力となり、夢の実現に向かって、皆さんを支えてくれることでしょう。

看護学部を卒業する皆さん。医療技術が高度化する一方で高齢化が進み、保健・医療を取り巻く状況は、大きく変わりつつあります。この様な状況は、病院や保健所などでの臨地実習で身をもって体験したことと思います。また、看護職者に対する期待がいかに大きいかも感じたことと思います。看護師は患者さんに一番近いところにいて、一人ひとりの患者さんの心がわかる唯一の専門職者であり、様々な専門職が関わるチーム医療の要とも言えます。また、皆さんの中には保健師として行政等の場での活躍を目指す方もいます。看護師として、保健師として、存分にその力を発揮してください。

診療放射線学部を卒業する皆さん。診療放射線技師は、デジタル化が急速に進み、CT、MRI、PETをはじめとする画像の取得や、トモセラピー、粒子線治療などの放射線治療機器のオペレーション等、画像診断やがん治療で重要な役割を果たしています。AIの導入も始まり、医療の中でも急速に発展している分野です。皆さんはこの日々変貌する第一線で活躍します。本学で身につけたものを活かして、存分にその力を発揮してください。

大学院を修了する皆さん。大学院では、高度な知識や技能を、講義や演習などで身につけたうえで研究をおこない、その成果を博士論文、修士論文、課題研究論文にまとめました。課題設定、先行研究の検索、研究デザイン、データ収集と解析、論文執筆などの過程では何度も壁にぶつかったことでしょう。とりわけ、地域の医療現場などで仕事を続けながら、夜間、休日を使って学び続けた方には、強い意志の力が必要だったことと思います。今日、皆さんが手にする学位は、学士から修士へ、修士から博士へと、それぞれ質的に一回り成長した証です。自ら問題設定した上でその解決への道を自らの手で見いだした経験を、実際の医療現場や教育研究の場で活かし、リーダーとして活躍してください。特に、本年度は、本学で初の博士号取得者3名を出すことができました。これは、本学にとっても記念すべき日と言えます。

看護学教員養成課程を修了する皆さん。この課程は地域連携センター事業の一環であり、本学の特色の一つである看護教育学を専門とする教員を中核として運営されています。本課程で一年近く毎日研鑽した皆さん。今度は自らが教員として、指導者として、それぞれの職場で教育にあたってください。修了生である皆さん一人ひとりが、毎年多くの看護職者を育てることで、この課程の効果は何十倍何百倍にもなって地域に広がって行きます。皆さんの活躍を期待しています。

さて、十年前、2010年(平成22年)と言えば、本日大学を卒業する方には、小学校を卒業する頃だったと思います。スマートフォンの普及がようやく始まったばかりの頃です。その後に続く十年間でスマートフォンは、全世界と瞬時に繋がる情報端末としての地位を確立しました。スマートフォンを窓口として、全世界に広がる膨大な情報を蓄積したウェブへアクセスすれば、これらの情報を、いわば外付けの記憶装置として活用できるようになったのです。情報は、記憶する、いや自分のものとして手許に置いておくことすら、必要なくなりました。ウェブに蓄積された膨大な情報の中から必要なものを必要な時に取り出しせば良いのです。また、スマートフォンは、SNSなどを通じて個人の情報発信窓口にもなりました。この様に、スマートフォンは、従来の道具の概念を超えて、私たちの体の一部の様になったとも言えます。では、次の十年でこのような状況はどうなって行くのでしょうか。ICTの発達により、ドラえもんのアニメの中でしか実現できなかった事が、現実のものとなって来ています。例えば、バーチャルリアリティが発達すれば、瞬時に離れた場所に身を置いた様になり、実質的に「どこでもドア」が実現することとなるのです。

このように変化する時代の中にあって、変わらず大切なものに、人と人との関係があります。SNSなどでの短い言葉による交流が盛んになりましたが、その一方で、重要なこと、創造的なことは、人と人との直接のコミュニケーションから生まれることが認識されています。シリコンバレーの様に関係者が集まって仕事をする意味はここにあります。医療技術の発展にともない、一人ひとりにベストなケアを提供するためにも、人類誕生以来続く人と人とのコミュニケーションを大切にしていくことが大切となります。これからは、ディープラーニングによって賢くなったAIの導入が急速に進みます。AIでできる仕事は、次々に人から機械へと移っていくことでしょう。皆さんは、生身の人にしかできない仕事のエキスパートになることが求められるのです。この様な、大きな変革のうねりの中で、常に自分を磨き、変化に対応していく必要があります。かつては、高等教育までに身につけたものだけで一生を過ごすことも可能でしたが、これからは、常に新しいものを吸収していくことが求められます。更に深く新しいことを学びたい時、本学の扉をたたいてください。大学院等での様々なコースや共同研究が皆さんを待っています。また、看護学教員や医学物理士の養成、看護師特定行為研修など、時代の求める人材養成をおこなっています。本日、修士号や博士号を得た大学院修了者や、看護学教員養成課程修了者の方々は、この様な先へと進んでいく人たちと言えます。

群馬県立県民健康科学大学とは、キャンパス、学生、教職員だけを指すのではありません。卒業生、修了生をはじめとして、大学で共に学び、働き、同じ時間を共に過ごしたすべての人々の集合体です。本学は、昭和二十七年の群馬県立看護学院開設と、昭和三十三年の群馬県立診療エックス線技師養成所の開設以来、七十年近くにわたり、六千人を超える人材を輩出し、地域や社会に貢献して来ました。本日、卒業あるいは修了する皆さんは、この六千人を超える本学で学んだ同窓生の一員となります。群馬県立県民健康科学大学の卒業生、修了生としての誇りをもって一人ひとりの人生を切り拓いて行ってください。

これから皆さんは、社会の中で自ら選んだ様々な進む道を歩んで行きます。パンデミックとなった新型コロナウイルス感染への対応が急務となる中、本学で大きく成長した皆さんは必ずや、一人ひとりが置かれた保健医療の場でその力を発揮してくれることと思います。皆さんを待つ、明るい未来を祈念して、私からのお祝いの言葉とします。

令和二年三月二十三日  群馬県立県民健康科学大学 学長 髙田 邦昭

 

 

【群馬県知事からのメッセージ】

祝 辞

卒業生並びに修了生の皆さん、御卒業おめでとうございます。今日まで御子息・御息女の成長を温かく見守ってこられた御家族の皆様、そして熱心に指導にあたられた先生方におかれましても、お慶びのことと心からお祝いを申し上げます。

さて、現在、県では新型コロナウイルス感染症への対応に全力で当たっているところですが、皆さんのように医療に関わる方々をはじめ、様々な分野・職種の人たちと、連携・協力して取り組んでいくことが重要であると、改めて感じているところです。

また、高齢化の進展や医療ニーズの多様化・高度化などにより、地域医療に寄せられる役割と期待はますます大きくなっています。

これから皆さんは、医療現場に進まれたり、さらに高度な知識や技能を身につけるために進学されたりと、それぞれの新たな道を歩まれることと思います。
どうか医療人を志した初志をいつまでも大切にし、群馬県立県民健康科学大学で学んだことを礎に、さらに研さんを重ねていってください。

皆さんが、地域医療の中核として大いに飛躍されることを心よりお祈り申し上げ、祝辞といたします。

群馬県知事  山本 一太

 

 

【群馬県議会議長からのメッセージ】

祝 辞
本日、この佳き日を迎えられた卒業生並びに修了生の皆さん誠におめでとうございます。また、これまで皆さんを深い愛情で温かく見守ってこられた御家族の皆様、職場の方々、そして、熱心に指導にあたられた、教職員各位に対しましても、心からお祝いを申し上げます。

さて、現在、我が国の保健医療を取り巻く環境は、本格的な人口減少、超高齢社会の進展など、大きく変動している一方、医療技術の高度化・専門化への対応や、保健・医療・福祉の一体的推進など様々な課題に直面しており、県民の医療に対する期待は、ますます高まっております。

皆さんは、本学で習得された高度な専門知識や技術をもとに、これから保健医療の現場で研鑽を積まれることと存じます。また、更に知識を深め、技術を高めるため進学される方もいらっしゃると存じます。

誰もが健康で安心して生活できる社会を築けるよう、豊かな人間性をもつ保健医療の専門職として、皆さんが御活躍されますことを心より祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。

群馬県議会議長  狩野 浩志

 

 

【卒業生代表】

答 辞

冬の寒さも和らぎ、春の暖かさが訪れる季節となりました。本日、私たちは群馬県立県民健康科学大学を卒業し、新たな一歩を踏み出します。今日、このような日を迎えられたことに、高田学長をはじめ、諸先生方、職員の皆様に、看護学部及び診療放射線学部の卒業生一同心より感謝申し上げます。

四年前、新しい環境で始まる大学生活に大きな期待と不安を抱きながら、この場所で入学式に臨んだことが昨日のことのように思い出されます。入学当初は戸惑いもありましたが、すぐに生活にも慣れ、講義や実験・実習、卒業研究、サークル活動にと充実した四年間を過ごすことができました。たくさんの人と出会い、さまざまな経験を通して多様な価値観を身につけ、人間性を磨き、社会人としてはばたくための基盤を築くことができたと思います。全国から集まった同じ夢を持つ仲間たちとともに学び、笑い合い、励まし合いながら過ごした時間はかけがえのない思い出であり、これから先も同じ悩みや苦労を共有しあえる一生涯の友人と出会えたことは何よりの宝です。また、先生方には勉強や進路など、どんなことでも常に親身になってご指導いただき、さまざまな面で支えていただき、心から感謝申し上げます。本学は少人数ですが、だからこそ人と人との強いつながりを築くことができ、支えてくださる先生方やお互いに高め合える仲間と出会える、そんな素晴らしい環境で大学生活四年間を過ごせたことを誇りに思います。

現在、新型コロナウイルスの感染拡大への不安が増大しています。まさに世界は保健医療分野における大問題に直面しています。そんな中で本日、学生という立場から保健医療専門職者としてのスタートラインに立つ私たちが、これから果たすべき役割と責任の大きさを感じずにはいられません。私たちは本学で学んだことを最大限に活かし、日本、ひいては世界のために大きく貢献できるよう日々努力して参ります。まだまだ未熟な私たちではありますが、引き続き精進していきますので、皆様には今後ともご指導を賜り、温かく見守って下さいますよう、お願い申し上げます。

最後になりますが、今日までご指導してくださった諸先生方、より良い学生生活が送れるようサポートしてくださった事務局職員の皆様に改めて御礼申し上げるとともに、大学卒業を迎える今日まで私たちの成長を見守り、支えてくれた家族、友人他、お世話になったすべての方々に心から感謝いたします。そして、本学の一層の発展と皆様の今後のご活躍をお祈りして答辞とさせていただきます。

令和二年三月二十三日

卒業生代表 診療放射線学部 診療放射線学科 花田悠

 

 

【修了生代表】

答 辞

冬の寒さも和らぎ、春の暖かさが訪れる季節となりました。大学院看護学研究科及び診療放射線学研究科の博士後期課程三名、修士課程二名、博士前期課程十二名は、無事に修了の日を迎えることができました。修了生一同、心より厚く御礼申し上げます。

私は、四年前、看護学研究科博士後期課程の一期生として、大学院に入学いたしました。一期生としての重圧と決意を胸に、入学式を迎えたことが昨日のことのように思い出されます。

博士後期課程で過ごした四年間は、自立した研究者として、研究を遂行するための多くの知識および技術を修得することができました。新たなエビデンスを創出する者として、研究に対する真摯な姿勢と責任を果たすことの重要性を学びました。また、大学院での学修を通して、人間としても大きく成長できたことを実感しております。

仕事と学業の両立は、想像以上に大変であり、くじけそうになるときが多々ありましたが、指導教員の先生方や仲間から多くの励ましをいただき、研究の遂行に向けて前進することができました。

私たちは、これまでの大学院での学びを活かし、それぞれの場において、社会に貢献できるよう、日々努力し、精進して参りますので、今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます。

最後になりましたが、本日までご指導くださいました諸先生方、事務局職員の皆様、ご支援とご協力をいただきましたすべての皆様に、この場を借りて心より感謝申し上げるとともに、群馬県立県民健康科学大学大学院の益々の発展を祈念し、答辞とさせていただきます。

令和二年三月二十三日

修了生代表 看護学研究科博士後期課程 機能発展看護学領域  赤堀八重子

 

 

【看護学教員養成課程修了生代表】

答 辞

花々のつぼみもほころび始め、春光うららかな季節となりました。私達、看護学教員養成課程八期生は、十四名全員が修了の日を迎えることができました。修了生一同、心より厚く御礼申し上げます。

一年前、看護や教育を実践する中で、様々な役割や課題を持った私たちは、学習者として教育に向き合う日々をスタートしました。本学の教育理念に基づいた統合カリキュラムによる授業は、講義、演習、実習が連動しています。学修を進める中で、私達は、看護学教育に必要な知識や技術を理解すると同時に、全ての授業が教育目的、目標に向かっていることを認識することができました。本学において、実際の教育現場での学修を通し、多くの知識を得るだけではなく、教育を担当する先生方の姿勢から、今後の目標を具体的に理解することができ、この課程で学ぶ意義を実感しました。

この一年間は、語彙力のなさを痛感し、伝えることの難しさに悩み、辛い時期もありましたが、修了式を迎えることができたのは、同じ志を持った仲間が支えてくれたからに他なりません。お互いに励まし合い、迷った時には真剣に論議し、刺激し合った日々は、何物にも代えがたいものであり、私達にとって貴重な財産となりました。今後は、教育に対する信念を確立できるよう、ここでの学びをそれぞれの場所で教育活動に活かしていきたいと存じます。

最後になりますが、いつも熱く、適切なご指導をいただきました諸先生方、様々な場面で私達を支えていただきました事務局職員の皆様に、心より深く感謝申し上げます。大学の更なる発展と皆様のご健康をお祈りし、答辞とさせていただきます。

令和二年三月二十三日

看護学教員養成課程修了生代表 岡田有里子

 

 

【お祝いの言葉をお贈りくださった方々(五十音順)】

・足利赤十字病院 院長 小松本 悟 様

・学校法人学文館 理事長 澁谷 朋子 様

・共愛学園前橋国際大学 学長 大森 昭生 様

・桐生厚生総合病院 院長 桑島 信 様

・群馬大学医学部附属病院 看護部長 塚越 聖子 様

・公益社団法人群馬県看護協会 会長 荻原 京子 様

・公益社団法人日本診療放射線技師会 会長 中澤 靖夫 様

・公益社団法人前橋積善会 前橋東看護学校 学校長 塚越 弥生 様

・埼玉県病院事業管理者 岩中 督 様

・佐野厚生総合病院 院長 村上 円人 様

・佐野厚生総合病院 看護部長 山脇 富士野 様

・衆議院議員 尾身 朝子 様

・衆議院議員 堀越 啓仁 様

・高崎商科大学・高崎商科大学短期大学部 学長 渕上勇次郎 様

・独立行政法人地域医療機能推進機構 群馬中央病院長 内藤 浩 様

・本学初代学長 杉森 みど里 様

・前橋赤十字病院 院長 中野 実 様

 

2020年03月23日

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