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○「放射線治療学教育研究分野-放射線管理計測学」のページ

【分野(領域)紹介】
 レントゲンがX線を発見してから物理学、化学、工学、農学、医学や諸工業で放射線が利用されていますが、医療以外の放射線利用は身近でないかもしれません。では我々が一生のうちで最も多く被ばくする放射線となると無関心では居られません。それは自然・生活環境からの放射線です。人社会の利用放射線も自然環境放射線も区別なく厳格な線量測定、防護・管理が要求されています。東日本大震災に伴う原子力発電所事故から放射線の影響や放射性物質による環境汚染への意識が高くなっています。放射線の不安や心配に対して、放射線の基礎講座や放射線と影響などの「でまえ講座」や「環境測定とその評価」を行っています。また小・中・高等学校の「放射線や放射能、放射性物質について学ぶ」新学習指導要領に対する支援活動「でまえ講義や放射線測定実習」を行っています。
 教授と准教授の2名でありますが、医療、自然環境放射線の計測や管理、防護について研究をしています。

【研究紹介】
 医療分野で使用しているX線のエネルギースペクトルや放射線量を知ることは、被ばく線量の低減に不可欠です。測定に用いる電離箱線量計の構造や特性及び放射線の単位を理解しておくことが基本と成ります。X線エネルギースペクトル測定配置を示す(写真.1)。また線量測定が理論的に理解できる実習機器の開発(写真.2)を、医療被ばく線量の測定と被ばく線量の低減する方法に取り組んでいます。
 自然環境中の放射線からの被ばく線量は、地域によって大きく異なり、実際に定点計測を継続実施して地域のデータを蓄積しておくことが重要です。特に、2011年に起きた福島第一原子力発電所事故により、東北地方から関東地方にかけての環境放射線レベルは大きく変動したことが蓄積されたデータ比較から分かりました。自然放射線の測定風景(写真.3)を示します。今後、線量率はどのように分布し、経年変化していくのかを追究していきたいと思います.

(写真1)
X線エネルギースペクトル測定

(写真2)
実習用自作電離箱

(写真3)
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