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【分野(領域)紹介】
教養教育科目のうち情報科学分野について,社会人の基礎教養としての情報リテラシ教育,および,専門分野における画像処理やコンピュータ支援診断技術の研究開発において必要不可欠となるプログラミング技術の基礎教育について担当しています.研究開発については,情報リテラシ教育やプログラミング教育以外にも,臨床現場の医療職者支援から医療職者教育の支援まで,医療分野におけるICT利活用について幅広く研究開発に取り組んでいます.
また,看護学部,診療放射線学部の各専門分野・領域の研究に対して,データ処理や情報システム開発の側面からのサポートも必要に応じて行っております.
【研究紹介】
現在の主要な研究テーマは,(1)脳機能画像解析,(2)心筋組織評価技術,(3)心臓MRI画像の高精度化の3つになります.
(1)脳機能画像解析のテーマでは,側頭葉てんかんの早期診断や加齢に伴う脳の変化の把握を目的として,海馬領域のPET画像に対し,性別や年齢群間,疾患群間での体積・輝度に基づく定量的比較を行い,診断支援技術の構築を目指しています.
(2)心筋組織評価技術のテーマでは,心臓MRIを用いた造影前後画像に基づく細胞外容積(ECV)のマップ作成において,呼吸や心拍変動による位置ずれを補正する画像処理手法を開発し,定量評価の精度向上を図っています.
(3)心臓MRI画像の高精度化のテーマでは,パーフュージョンMRIやReal-Time Cine-MRIといった自由呼吸・心電図非同期条件で得られた画像に対して,レジストレーションや心位相自動検出・加算平均処理を用いることで,動き補正や画質向上のための技術開発を行っています.
以上の主要テーマ以外にも,診療画像を対象とした画像補正・解析技術,医療職の判断支援に向けた情報処理手法などについて,共同研究や研究支援を行っています.