看護学研究科
在学生の紹介

博士前期課程

「より専門性の高い知識や研究力を身につけ、保健師活動の能力向上を目指して
看護学研究科 看護学専攻 実践看護学領域|吉田 麻鈴さん
 私は、本学の大学看護学部を卒業後、自治体の保健師として勤務しています。業務を行う中で、どうしたらより良い保健師活動が行えるか考えることが度々ありました。より専門性の高い知識を学び、現場でより良い保健師活動に取り組んでいきたいと強く思うようになり、学生時代から関心のあった大学院への進学を決意しました。
 4月は仕事と学業を両立していけるか不安もありましたが、指導教員をはじめとする先生方が親身にご指導してくださったり、同年に入学した履修生の方々と様々な意見・情報交換をしながら、多くの経験が得られる環境で充実した日々を過ごしています。困難なことも多くありますが、常に新たな発見や学びがある毎日です。
 研究では、今後の保健師活動や業務に研究成果を活かせるよう、現在自分自身が受け持っている業務内容を題材にしながら、保健師の地域づくりやソーシャルキャピタル醸成に向けた看護援助方法について学びを深めるとともに、研究方法をしっかり学んでいきたいと考えています。まだまだ未熟ではありますが、自らの研究目的を明確にし、一歩一歩研究に取り組んでいきたいです。知識や研究力を着実に身につけ、幅広い視点を持った保健師になり、公衆衛生看護や地域医療に貢献できる人材になれるよう精進したいと思います。


博士後期課程

「社会の課題に向き合い、解決する力を身につけたい」
看護学研究科 看護学専攻 機能発展看護学領域|福田 未来さん
 看護の現場では、高齢者とご家族が直面する多くの課題があります。私が特に注目しているのは、死別を経験したご家族の孤立です。修士課程を通じて高齢者の生活の質を高める高度実践、教育、研究を学び、修士課程修了後は在宅高齢者のエンドオブライフケアに焦点を当て、高齢者とご家族が一体となって満足のいく最期が迎えられることを大切に実践してきました。その中で、介護を継続することで社会との交流が断たれ、死別後、長期に渡って悲しむ人々に出会いました。そして、家族介護者を取り巻く課題や死別後にご家族へのサポートが途絶えてしまうことに問題意識を抱き、この問いを深め、解決策を模索したいと考え博士後期課程に進学しました。
 博士課程1年目では、講義・演習、研究をそれぞれ両立しながら進めています。現在は知識の獲得やプレゼンテーションの準備と多忙な日々を送りながら、研究の問いを研究計画として具体化する難しさに直面しています。一方で、先生方や異なる領域の仲間との意見交換は、新しい物の見方や考えにつながり、充実した毎日を過ごしています。
 本学のカリキュラムは、すべて職務である大学教育や研究につながる充実した内容となっています。そのため、ここで根気よく学び、社会の課題に向き合い解決する力を身につけたいと考えます。