看護学研究科
在学生の紹介

博士前期課程

「看護師長として管理能力を高めたい」
看護学研究科 看護学専攻 実践看護学領域|小池 直子さん
 私は15年以上の臨床経験を経て看護師長として9年目を迎え、様々な部署で、看護実践力の向上に努めながら病棟管理業務、組織運営を行ってきました。しかし、組織運営に貢献できる看護師の育成指導や、マネジメント能力、問題解決能力に対し、論理的な思考や探究心の不足を感じていました。看護管理能力向上のための学修を模索する中で、本学大学院の看護管理者キャリア開発コースで、より質の高い看護サービスを提供する看護管理者の管理能力を高めるための学びができることを知り、進学を決意しました。
 私は現在、病院に勤務しながら博士前期課程に在籍しています。入学直後は、仕事と学修の両立に不安がありましたが、指導教員の先生方のご指導、助言に助けられ、また他施設での臨床経験や管理職を有する立場の履修生とのディスカッションが励みとなり、充実した日々を過ごしています。
 今後は、研究の初学者として、「看護管理職はどのように業務負担や心理的負担を克服しているか」「そのための看護師長の役割遂行上必要な教育支援は何か」について模索しながら研究に取り組みたいと考えています。看護管理学的視点を裏付ける制度や組織マネジメント、専門性の高い人材育成のための教育、研究を学び、自らの課題を克服し、今後の看護管理者としての管理能力を高め業務に活かせるよう、精一杯取り組んでいきたいと思っています。

博士後期課程

「精神看護における研究力と教育力の向上を目指して」
看護学研究科 看護学専攻 実践看護学領域|中村 郁美さん
 私は、本学の前身である短期大学を卒業後、総合病院や精神科病院で10年間の勤務を経験しました。学生時代より関心のあった精神看護において、入院患者の退院支援に携わり、精神障害をもち地域で生活する人々に役立つ支援を研究したいと考え、修士課程に進学しました。修士課程では、看護研究方法論、政策管理論、看護倫理などについて学び、知識や経験の豊かな多くの先生方から丁寧にご指導いただき、統合失調症をもち地域で生活する方への支援に関する研究に取り組みました。
 その後、大学教員として勤務し研究・教育に励む中、自身の未熟さに直面しました。「国の政策による精神障害者の地域移行の推進における困難の解決に向けて、対象やその周囲の人々に役立つ看護支援についてさらに研究したい」また、「大学教育において、学生の成長に貢献するより良い教育支援を展開できる教員になりたい」と思い、研究力・教育力の向上を目指して、博士後期課程の進学を決めました。
 博士後期課程で研究を実践するためには、海外の文献の精読を求められるため、日頃から英語文献に触れる努力をしています。海外文献から新しい発見を得ることで感動することもあります。
 これからは、精神障害の有無にかかわらず、人々の健康と幸福を実現できるような社会作りに貢献する看護実践の研究を進めていきたいと熱願し邁進したいと考えます。