群馬県立県民健康科学大学 > 学生に読んでほしい本 > 働かないアリに意義がある 長谷川英祐 メディアファクトリー 2010年【2011年推薦】
働かないアリに意義がある 長谷川英祐 メディアファクトリー 2010年【2011年推薦】

 ヒトは様々な細胞が集まったものです。また、社会は様々なヒトが集まったものです。皆さんは住んでいる或いは下宿している地域という社会の一員であり、また、県立県民健康科学大学生として社会に属しています。ヒトは好むと好まざるとにかかわらずこのように何らかの社会に属し、社会と関係があります。
 進化生物学者である長谷川英祐氏はその著書である「働かないアリに意義がある」でアリの社会をとおして個体がつくる社会、社会を構成する個体、そしてそれらの関係を、さらに社会で果たす科学の意味について述べています。
 学生時代に社会について考えたり、社会に属する自分を見つめ直したりすることはあまり多くはありません。また、大学を卒業し就職すると多忙なため社会や自分について考える時間はほとんどないでしょう。本書は昆虫の社会生物学を楽しみながら個体と社会の関係について考える機会を与えてくれます。 

診療放射線学部 教授 渡邉直行    (請求記号 481.71 ハ)

 

2011年07月25日

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