群馬県立県民健康科学大学 > 学生に読んでほしい本 > 永遠の0 百田尚樹【著】 講談社 2009年 【2018年度推薦】
永遠の0 百田尚樹【著】 講談社 2009年 【2018年度推薦】
私を含め『戦争を知らない世代』は、日本が戦時下にあった当時の状況をどのように知ったのでしょうか。自分自身を翻って考えてみると、学校の授業で学んだのがはじめてで、社会人になってから訪れた長崎原爆資料館(長崎)や予科練平和記念館(茨城)での展示品や映像、体験談などの強烈な印象が深く記憶に刻まれ、それが本書を読むきっかけでもありました。そのようななか本書を読み進めたので、涙なく読むことはできませんでした。
本を読んで感じ得ることは読者によって千差万別だと思いますので、どのように感じるのかに正解はないと思います。また、私が本書を論するような事もできません。ただ、平和な現代に暮らすなか本書を読むことで、風化させてはならない悲しい過去を再認識するとともに、日々遭遇するさまざまな困難に立ち向かうための勇気が与えられる気がします。
診療放射線学部 准教授 高田 健太 (請求記号 913.6 ヒ)
2019年02月28日