群馬県立県民健康科学大学 > 学生に読んでほしい本 > 石橋を叩けば渡れない。 西堀栄三郎 生産性出版 2001年
石橋を叩けば渡れない。 西堀栄三郎 生産性出版 2001年
私がこの本を「学生に読んでほしい本」として推薦するのは、すごく面白くて、しかも“ためになること”がたくさん書いてあるからです。125の短いエッセイからなっているため、読みやすいことが特徴です。面白くないところは飛ばして読めばいいのです。
著者は、南極越冬隊長として有名ですが、人の思想はそれぞれの人の長い経験から生まれるもので、それぞれが異なった個性を持っていると考えています。また、自らの思想について、幼少のころの環境や体験、学生時代の恩師や友人との交流、仕事を始めてからの現場の人達との接触、南極越冬生活やヒマラヤ登山などの体験から作られたと述べています。
私が特に面白いと思った章は「若いころの夢はいつか実現する」「キノコは千人の股をくぐる」「石橋を叩けば渡れない」「決心すれば方法は出てくる」「うまいものは宵に食え」「あきらめたらいかん」「越冬隊員は知らない人ばかり」「プンプン」「個性は変えられないが、変えられるものがある」「働きたい、考えたい、喜ばれたい」「知恵は切迫感から」「勇気は自信に先行する」「全部精神の問題」「予防注射以上の注射」です。
学長 土井邦雄 (請求記号 049.1 ニ)
2012年10月05日