群馬県立県民健康科学大学 > 学生に読んでほしい本 > それでも人生にイエスと言う V・E・フランクル著、山田邦男・松田美佳訳、春秋社、1993年【2021年度推薦】
それでも人生にイエスと言う V・E・フランクル著、山田邦男・松田美佳訳、春秋社、1993年【2021年度推薦】

『夜と霧』の著者であり、ロゴセラピーの創始者として著名なヴィクター・フランクル(Viktor E. Frankl, 1905~1997)が、ナチスの強制収容所から解放された翌年の1946年、一般市民に向けて、自らの過酷な体験についてウィーンの市民大学で語った連続公演を収めたものです。
一人ひとりの人間が掛け替えなく代理不可能であり、各人の人生が与えた仕事は、その人だけが果たすべきものである、と述べたフランクルは、幸せは目標ではなく結果にすぎず、生きる意味があるかと問うのではなく、「人生は私に何を期待しているのか」と物事の考え方を転回することによって、生きていけるのだと、続けます。持ち物を没収され、丸裸になった人間という実存に対して、自分の心の中は自由であること、その中でどの様な思いを巡らせるかでその窮状を乗り越える方法は変わるというのです。
苦境にさらされ、生きる意味に疑問を持つほどの苦しみや悲しみに直面した時、「それでも」あなた自身の「人生に」生きていく意味があるのかという問いに、「イエス」と語りかけ勇気づけてくれる一冊です。 

看護学部 准教授 鵜生川 恵美子(請求記号 944 フ)

2022年03月28日

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